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國學院大學シミュレーションゲーム研究会 K.G.M.C.     連絡先kgmc.mail.for.twitter○gmail.com       (○に@を代入してください)


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1月30日の活動

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試験も無事(?)終了しましたので、1月30日に行われた活動の模様を報告させていただきます。

『The Kaiser's Pirates(GMT)』
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第一次世界大戦でのドイツ海軍の通商破壊をゲームとしたもの。各プレイヤーはドイツの軍艦もしくは襲撃船のカードと各国の商船カードを三枚保有し、敵の船を破壊・拿捕しつつ自分の船を守る、という趣旨のゲーム。ですから軍艦同士が大砲を撃ち合ったりするゲームではありません。戦略的には重要な割に戦史としては地味な部類に入る話題を扱ったゲームですが、英語で書かれたカードの効果に悩まされつつもなかなか楽しめました。なおこのゲーム、出てくる商船も全て史実において通商破壊の被害にあった商船ばかりで、カードの脇に某年某月に拿捕、とか書いてあります。地図や資料を集めながらそういう由来を眺めてみるのも面白いかもしれません。

『Red November(FF)』
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旧ソ連らしきとある国の原子力潜水艦"Red November"で発生する火事や浸水、といったトラブルを解決してゆくゲーム。プレイヤーはこの潜水艦の乗組員という運命共同体となり、ランダムに起きるイベントに協力して対処する必要があります。いくつかのトラブルはある一定の時間が経過したり、トラブルが起きる毎に蓄積されるポイントが溜まると即ゲームオーバーとなるものがあり、それらは特定の区画でトラブルを解決させる必要があります。しかし狭い潜水艦の中ゆえか、色々な箇所が火事や浸水で行動が制限されてしまうので、うまくトラブル解決の補助となるアイテムを融通させなければなりません。「核ミサイル発射」や「万能だが運が悪いと10ターンも行動不能になるウォトカ」など、毒の効いたジョークがあるので遊ぶ際はご注意を。

『Duel in the Dark(Z-MAN)』
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1943年のドイツ本土における夜間爆撃を題材としたボードゲーム。箱がデカイ分、一つ一つのコマが立体的でなかなか迫力があります。 プレイヤーはイギリス空軍とドイツ空軍の二手に分かれ、イギリス側は重爆ランカスターと“永遠の万能機”モスキートの二つを駆って爆撃を成功させつつドイツ側の被害をより大きくすること、ドイツ側はBf110やJu88などの夜間戦闘機と対空砲やサーチライト、レーダーを駆使してイギリス側の被害をより大きくすることが目的となります。このゲームのミソは燃料切れを除き「壊滅」という概念がないこと。それゆえイギリスの都市爆撃はまず成功します。しかもこの燃料切れ、ドイツの戦闘機にしかありません。当然燃料切れとなれば基地に立ち寄らなければならないのですが、戦術爆撃を受けた基地に帰る度に相手に勝利ポイントが溜まってゆくので、ここで無補給で航空戦と戦術爆撃の可能なモスキートのやらしさが存分に発揮されます。もっともドイツは対空砲の数が多いので、配置と敵重爆撃機の航路次第ではちゃんと勝機があります。いまいち地味な感のある夜間戦闘ですが、このゲームを機に戦史などに興味を向けてはいかがでしょうか。121機の連合軍航空機(内114機は重爆撃機)を撃墜した「サン・トロンの幽霊」ことハインツ=ヴォルフガング・シュナウファーという夜間戦エースも、歴史に名を残しています。

今回はテスト明けということでサクサク楽しめるゲームを中心にいくつかプレイしていきました。元ネタがマニアックなものも多いですが、ド派手な大会戦とも引けを取らぬ面白みがあります。それではまた、次回の活動報告でお会いしましょう。
by kgmc_blog | 2010-02-04 23:03 | 通常活動 | Comments(0)